リレーブログ 「理科実験(土の中の生物)」
今回は中学3年生の理科実験におじゃましました。
中学3年生の理科では、「生き物同士の関わり」について学んでいます。
そして、今は教育実習期間なので実習生の先生が授業をしてくれています。
今回の実験は、「土の中にいる生き物と、その役割」について。
まずは、土の中にいる生き物をルーペを使って観察します。
土の中には普段では気が付かないくらい小さな生き物がたくさんいました!
そして、その虫の入った土をどうするかというと・・・
なんと、焼いてしまうのです!!
かわいそうに、、、ごめんなさい。
安全のためにガスバーナーの使い方をおさらいしました。
そして、焼いた土をペットボトルの中に入れます。
もう一つペットボトルを用意し、そちらには焼いていない土を入れます。
生き物がまだ生きている土ですね。
そして、両方のペットボトルに5%のデンプンのり水溶液を加えます。
デンプンのりは、なぜ加えるのでしょうか?
デンプンは炭水化物です。つまり、お米や小麦と同じ。
これが小さな生物たちのエサとなるわけです。
こんな感じで、2つのペットボトルができあがりました。
ビニールテープに班名を書いて、区別できるようにしておきます。
今日はここまでです。水を加えた後、ペットボトルは蓋をしっかりと閉めて、しばらく放置します。
=4日後・・・=
ペットボトルの中をよーく観察すると・・・
「なんか、沈んだ土に気泡がついてる!」
ペットボトルをとんとん叩くと、その気泡がぶくぶく上がってきました!
そして、ペットボトルのふたをそっと開けると・・・
「プシュッ」 とガスが抜ける音が!
さて、この気泡は何だったのでしょう?
同じような経験ありませんか?夏に飲むとおいしい飲み物です。
そう、炭酸水!
ということは、この気泡は・・・
そう、二酸化炭素ですね!
では、この二酸化炭素を出しているのは何でしょうか・・・
ヒントは今、みなさんがしていることですよ。
そう、呼吸!!
この呼吸をしているのは微生物なんです。
それを確かめるためにBTB液を使いました。
ペットボトルからピペットを使って試験管に溶液を移し、そこにBTB液を加えると・・・
緑色のBTB液は黄色に変わりました!つまり、二酸化炭素が水に溶けているということです。
また、ヨウ素液を加えてデンプンが残っているかも確認しました。
焼いた土の方はデンプンが残っていて、ヨウ素デンプン反応が起こり青紫色になりました。
=結果=
焼いた土 BTB液…青色 ヨウ素液…青紫色
焼いていない土 BTB液…黄色 ヨウ素液…変化なし
(ちなみに、焼いていない土が青色になったのはアルカリ性の土壌だったということです)
=まとめ=
微生物は呼吸をし二酸化炭素を出し、デンプンを分解する。
次の実験はなんでしょう!楽しみですね。